勘
「何となく」感じる事は大抵当たっている。
第一印象は多くの場合、正しい。
よく言われる事だが、勘は経験による無意識的且論理的な判断だ。この判断を行う働きを、便宜上「無意識的思考」と定義しておく。
脳は「無意識的思考」において過去の類似事象を照会し、最も妥当な判断を下す。脳の「無意識的思考」とはもの凄いもので、一瞬でこの処理を行う。「意識的思考」とは比較にならない速さだ。その為に、「時間を掛けた考察」に比べて軽んじられるのかも知れないが、我々の「意識的思考」を司る顕在意識の脳における領域は、「無意識的思考」を行う潜在意識のそれの10分の1にも満たない。処理能力に開きがあるのは当然であろう。
勘を否定するのは「意識的思考に対する過信」の他、「感情」もある様に思う。「この人物は信用出来ない」「旨過ぎる話だ、怪しい」という勘に対し、「いや、自分が邪推しているだけだ。勘など当てにならない、論理的に考えよう」と、「意識的思考」をフル稼働させて「それを信じたい自分」を正当化しようとする。信じたい理由は様々だが、信じたい自分を正当化する点は、殆どの場合に見られるものだ。そして、「意識的思考」を過信する故、それが「無意識的思考」が出した判断を(少なくとも理論上で)覆せばそれで満足する。
勿論、勘が外れる事もある。類似事象全てが同じ結果に繋がる訳ではないし、未経験の事柄は類推しか対応手段がない。
しかし、「無意識的思考」による勘と「意識的思考」のどちらが正しい判断を下す確率が高いか。私は経験から前者だと考えている。
勘に自分が望む判断をしてほしいなら、潜在意識を変え、また経験を変えてゆくのが良いだろう。
Lio Valente
テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術
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コメント
あけしておめでとうございます。新年のご挨拶が遅くなりましたことを、お許し下さい。
この記事、今までのLioさんと雰囲気が違うので、読み入ってしまいました。
この記事を読み終わって思い出したのが、経験のない分野で成功を収めた人。
こんな方々も、無意識的思考の優れた人物だからこそ成功したのかもしれませんね。いや、上手に無意識的思考を使いこなせる方なのかも。
No:1943 2008/01/14 00:42 | たろすけ(すけピン) #rFJbKIhUURL[ 編集 ]
たろすけさん明けましておめでとうございます
お忙しい中、お運び下さって有難うございます
本年もどうぞ宜しくお願い致します
無意識的思考、潜在意識活用を今勉強していますが、
まだ自分にぴったりの方法が見付かりません^^;
No:1944 2008/01/14 01:11 | Lio Valente #YZ0P4Y7kURL[ 編集 ]
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